バイアスの先にあるもの
限定合理性資源合理性認知バイアス
「バイアス」と見なされる判断や行動の背後にある合理的側面を明らかにする研究です。限定された認知資源の下での人間の適応的な振る舞いを探ります。
人は誰でもミスをし、判断にバイアスを示すことがあります。しかし、現実世界では、計算能力などの認知資源に大きな制約があります(これはAIと比較すると特に顕著です)。さらに、意思決定には、十分な情報がない場合や将来が不確実な場合など、「不確実性」が伴うことが多いです。
こうした限定的な認知資源を考慮すると、「バイアス」と見なされてきた判断や行動の背後に、実は合理的な側面があるかもしれません。
人間はしばしば多くの認知制約の下で利益を最大化しようとして判断・行動しています。もっと時間をかけて考えればより正確な判断ができるかもしれませんが、計算コストが増大する、他者に先を越されるなどの理由で、ある時点で思考を止めなければならないこともあります。
一見すると単純に見えますが、実は人間はうまく振る舞っている。これが人の知性の本質だと考えています。